“広州フアディマスタープラン”のコンペティションに勝利した、オランダの都市・造景開発デザイン事務所のウエスト8(エイト)の案は、発展した中国南部の歴史ある広州フアディファンクン(芳村:花の都市)エリアを、よりサステイナブルに再開発することを提案している。
マスタープラン平面図
急速な工業化により、散乱した開発や重度に汚染された川沿いのエリアやデルタ地帯を、湿地の自然生態系を復活させて再開発するサステイナブルな水と自然の都市景観を保つ開発である。敷地面積2050ヘクタール(20.5平方キロメートル)の内の450ヘクタールは、湿地エリア。再開発の主旨は、水の生態系システム、湿地、文化遺産の保全と新しい住宅や産業エリアが共存できる再開発事業である。地域の経済発展に役立つ国際花博覧会マスタープランの設計も兼ねている。
エキスポセンターへは、歩道だけでなくパーゴラで覆われた運河からもアクセスが可能である。
緑に囲まれた広い歩道、風情溢れる運河や美しい花の温室は、人々の動線と活動を活発にして、都市の発展に貢献する。
桜並木に囲まれた運河は、エキスポセンターへと導く。
歴史的建造物に溢れた運河沿いの小さな町の修復対策をする事により、歴史的な街の景観保全が可能である。
継続的な都市開発と水体系のバランスを保ちながら、広州と福山の都市の間の歴史的建造物が豊かな川沿いに沿って、用途地域のエリアサイズの調整や’生態系洗浄機’の導入により、エコロジーでありながら人々の活動で賑わう新しい都市開発をこのプロジェクトにより実践するのが、広州政府の目標である。豊富な運河網を利用して、船での新しい交通機関の開発も検討している。
運河を境にした敷地ダイアグラム:
運河を地域を”分ける”媒体として扱うのではなく、”繋げる”ブリッジとして扱う。
カントン軸と土地分割図のダイアグラム
生態系に沿った洗浄構造の敷地ダイアグラム
再整備された水路図
プロジェクト概要
プロジェクト内容: 都市開発マスタープラン
所在地:広州、中国
敷地面積: 2,050 ha. (20.5km2)
プロジェクトチーム:
マスタープラン設計デザイン: ウエスト8
図面・CIGイメージ: ウエスト8