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中村拓志&NAP建築設計事務所:Optical Glass House

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中村拓志&NAP建築設計事務所によるOptical Glass Houseは、周囲には高層ビルが建ち並び、前面道路には車や路面電車が行き交っている広島市の中心地に位置する。このようなビルやインフラストラクチャーが密接した敷地環境に、プライバシーを守り快適な住空間が実現した。

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道路側に前庭と光学ガラスのファサードを設置することにより、プライバシーと静寂を確保しながら採光を保つことができる。

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前庭には、緑がふんだんに植えられているので、ガラスファサードの向こう側は、通りを行き交う電車や車や人通りの雑音で賑わっている大通りだというのが信じられないような、静寂で開放的な空間が広がっている。


室内からはどこの部屋にいてもその前庭を眺めることができるので、都市の中心に住んでいながら、のどかな生活を満喫できる。

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ガラスファサードの東からの陽光は、ガラスの屈折によって美しい光紋様の陰影を壁に描き出し、水盤型トップライトは、雨の水紋のような陰影をエントランスの床に映し出す。前庭の木々の木漏れ日が床に踊り、金属をスパッタリングした超軽量カーテンは風とともに戯れるので、都心にあっても一日の光や街の変化、季節の移り変わりを感じながら暮らすことのできる住宅である。

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以下、ガラスファサードに関する建築家のHP上の説明です:

光学ガラスのファサード 
約6000個のガラスの無垢の塊(50mm×235mm×50mm)をファサードに用いたのは、単位面積あたりの質量が大きく遮音効果があることと同時に、都市の風景を遮断せずにクリアで開放的な庭を作るためだ。そのため、光学ガラスの原料であるホウケイ酸ガラスを主体とした透明度の高いガラスを、キャスト(鋳込み)法にて製作している。この工程はガラス内の残留応力の除去のための緩やかな除冷と、厳しい寸法精度を要するため、制作は困難を極めた。それでも、表面にミクロンレベルの凹凸のある部材が生じたが、これはむしろ空間に予期しえないオプティカルイリュージョンを作り出すとして積極的に肯定した。

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Waterfall
このファサードは、幅8.6m高さ8.6mで大面積のため、奥行きわずか50mmのガラスでは到底自立しない。そのためファサード頂部の梁から暖簾(日本には、玄関に布を吊り下げ、入口のサインとする風習がある)のように吊ることにした。まず梁に74本のステンレスのBOLTを吊し、そこに地震力を負担する水平部材をガラス一つ置きに固定。水平部材はステンレスのフラットバー(40mm×4mm)で、厚さ50mmのガラスブロック内部に収まるように配慮し、さらにガラスブロックを欠きこんで、フラットバーにかぶせることで、目地幅をシール施工の最小寸法である6mmとした。その結果、道路側と庭側の両方から見ても滝のように透明なファサードが実現した。

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プロジェクト概要

プロジェクト内容: 個人住宅
所在地:広島県広島市
居住者構成: 家族
建物規模: 地上3階建
主要構造: 鉄筋コンクリート造
敷地面積: 243.73sqm
延床面積: 363.51sqm
プロジェクトチーム:
建築設計:中村拓志&NAP建築設計事務所
構造設計:森部康司
施工: 今井建設
建物写真:  koji fujii / nacasa & partners
図面:中村拓志&NAP建築設計事務所

via designboom

 

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